7月20日、コロムビアミュージックエンタテインメントからYUMAの「Yuma Style」が発売された。YUMAは、若干16歳という超大型新人ピアニスト。中国人の父と日本人の母を持ち、米国で生まれ育った。11歳でサンノゼジャズコンテストで第1位。ダウンビート誌で作曲賞(13歳)、ジャズアレンジ賞、ベストソリスト賞(14歳)を受賞したというからスゴイ。
このデビュー・アルバム「Yuma Style」のプロモーションとしてマスコミ向けの発表会が7月25日、東京プリンスホテルパークタワー[メロディーライン]で行われた。

発表会は、まず最初にYUMAの演奏から始まった。
メンバーは、ベースがCDと同じ納浩一、ドラムスはこの日初めてという岩瀬立飛が担当した。1時間のリハーサルが押してしまい15分ほど予定が遅れてのスタートとなった。演奏は、CDに含まれている曲の中からチョイスされ4曲を30分ほどで演奏した。サンバ調でシンプルなメロディーの"Terribly Good"、ジョン・コルトレーンの名曲をハービー・ハンコックの”処女航海”を左手でハーモナイズさせるという斬新アイデアの"Naima"、友人が作曲したという美しい曲で構成豊かにアドリブを展開した"Wonderment、そして、おなじみの韓国ドラマ・冬のソナタをボサノバにアレンジし名曲”枯葉”をベースラインでミックス、ドラマチックに盛り上がった"Winter Sonata"。いずれもこの日初めてのライブと思えないすばらしい演奏にマスコミ関係者をノックアウトした。

YUMAは演奏中何度も笑顔を見せるなど16歳とは思えない余裕を感じさせた。
一方の、ベースの納は既にCDでの収録で共演済みだが、ドラムスの岩瀬はこの日初めての共演。さすがJ-ジャズを代表するドラマーだけあってみごとなドラミングを披露、YUMAのきめこまかなアレンジをバッチリ決め持ち前の華麗でスケールの大きな演奏を聞かせてくれた。

演奏後の記者会見では多くの質問攻めにあったが、お母さんの通訳を通して素直に応えていた。
以下にその一部を紹介する。

Q.作曲はどのようにやっているのか。
YUMA.いつもジャズに限らず広く音楽をきいています。メロディーは、パッと浮かんでくるのでそれからピアノやパソコンに向かって作業を行っています。インスピレーションを大切にしています。

Q.CDでは日本人プレーヤーとアメリカ人プレーヤの両方と共演しているが、違いを感じるか。

YUMA.優秀なミュージシャンであれば違いは感じません。
日本へは、年に1回くらい着て演奏したい。日本の方がオープンな感じがします。

Q.お母さん、YUMA君は天才と思いますか。
お母さん.天才とは思っていません。YUMAがお腹にいるときつわりがひどかったのですが、クラシックやジャズを聞くとスーとなったということがありました。

Q.将来の目標は。
YUMA.オーケストラのリーダーやオーケストレーションをやってみたいです。

YUMAのトップ・ピアニストとして実力を充分に認識させた発表会であった。これからますます発展していく無限の可能性に大いに期待が膨らむ。(2005.7.31)